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2019年6月13日更新

[彩職賢美]骨格診断士・パーソナルコーディネーター®️の渡久地真子さん|骨格に合わせ似合う服を

祖母も私もファッションが好きで、私も幼い頃から洋服が好きでした。県外のアパレル企業に就職した頃から、「お客さまに似合う服を提案したい」という思いは変わらず、現在は骨格スタイル分析理論に基づいて一人一人に似合う服を提案しています。また、アパレル企業と連携して、販売員向けの講座を開催して人材育成にも力を入れています。

理論的に服のアドバイス

骨格診断士・パーソナルコーディネーター®️
渡久地真子 さん

「物を売る」から「提案」に 人材育成で業界をサポート

「腰が張っているから、フレアカートが似合うと思うよ」とアドバイスする渡久地真子さん。その人の骨格の特徴を捉えて、より良い服をコーディネートする骨格スタイル分析理論に基づいて、似合う服を提案している。

「骨格の特徴や、筋肉・脂肪の付き方、肌の質感で似合う服の形や素材が変わるんです」。顧客は一般の人から人前に立つ公人や講師業の人などさまざまで、「その人がどんな骨格で、何が似合うか考えるのが楽しいんです」とにっこり。「ファッションに関する悩みや困りごとを解決することが私の役割」と力を込め、「悩みの解決につながる提案をすると、お客さまは表情が明るくなる。気持ちも前向きになるみたい」と続ける。

「服はその人のライフスタイルに合わせることも必要」とも。同じ白いシャツでも、幼い子どもがいる人には汚れても買い替えやすい安価なブランドのものを紹介するなど、「その人がどのようなライフスタイルなのかを聞いて、最適な服を提案したい」という。

今力を入れているのは、人材不足に悩む県内のアパレルショップ販売員の育成。東京で販売員として働いた経験がその情熱を後押ししている。「いろいろな年代のお客さまに会い、信頼されてスタイリングを任せてもらえることが楽しかった」と懐かしむ。「今は服を売ることに苦手意識がある販売員が多く、楽しさを見つけられないまま仕事を辞めてしまう人もいるのでは」と渡久地さん。けれど、「骨格の特徴や、服の形、素材など、知識があればお客さまに提案しやすい。納得して買ってもらえるので、お互いにとってもメリット。企業には人材育成に投資してほしい」と考えている。
 
その思いを県内のアパレル企業に伝えたくて、2018年には県の経営革新計画の承認を得た。現在はデパートやアパレルショップと連携して、販売員や中間管理職向けの講座を開催し、「肩幅が広い人にはこの形の服を」といった実践的な内容から、来店者の動線を考えた店舗作りなど幅広くレクチャー。「アパレルに関わる人が仕事に夢を持てる環境を作りたい」

 
幼い頃から服が好きで、高校時代にはロックテイストのアメリカのファッションブランドにはまり、卒業後は1年間ワシントン州に留学。その後東京の大手アパレル企業に入社して池袋の店舗で販売員として働いた。「より似合う服を提案したいという思いは今も同じ」と話し、販売員時代は商品を販売するだけでなく、販売後の着こなし方を複数提案するように意識した。「そうしたら、信頼関係が生まれ、顧客が付いたんです」。商品の見せ方や空間作りなどを学んだのもこのころ。26歳で、念願だったブランド古着屋をオープンするために沖縄に戻り、3店舗を運営。しかし、6年ほど営業した後、「服の提案をメインにしたい」と思い閉店した。

骨格については、パーソナルコーディネーター®️の資格を取得したことがきっかけで学び始めた。「それまでは直感で似合うものを選んでいた」と語るように、経験と感性が渡久地さんの最大の武器。「さらに知識がついたから、なぜこの服が似合うかを理論立てて説明できるようになった」と振り返る。

その一方で、近年は専門企業と連携して、個人住宅の内装デザインや、病院の空間コーディネートなども手掛ける。今回の取材の撮影場所も渡久地さんが担当したホテルの一室で、「ファッションの仕事の延長で依頼されるようになった」とほほえむ。今後は各分野の専門家と一緒に「衣食住、全てのコーディネートをして、人がより過ごしやすい環境づくりの手伝いができれば」と目標を語る。

頭の中にはさまざまなアイディアがあふれ、挑戦したいことは増える一方のようだ。


一般向け講座を開催

渡久地さん提供

一般社団法人日本パーソナルコーディネーター協会の認定講師を務める渡久地さん。一般のシニア世代に向けたファッション講座なども開催し、デモンストレーションでは、モデルとなる人の骨格を確認して服をコーディネート。この服を選んだポイントなどを受講生に説明する。そのほかにも、デパートでのトークショーに出演するなど、幅広く活動している。



今後はいろいろな服のプロデュースも

心のバランスを崩した人が通う福祉事業所でのファッション講座や、病院の空間コーディネートに関わったことで、「他に私にできることは何かと考えるようになった」と真剣な表情を見せる。以前見た動画で、アメリカの有名なデザイナーたちが、病気と闘う子どもたちにおしゃれなデザインでカラフルな病院服をプレゼントした取り組みが印象的だったと言い、「ワクワクしながら自分の好きな病院服を選んで笑顔で前向きなコメントを言う子どもたちの姿に感動した。いつかそういった取り組みをしたい」と語る。

また、働く人のユニフォームにも興味があり、「着る人が働きたくなるようなユニフォームのプロデュースをやってみたい」と声を弾ませる。



ホテルをリノベーション

渡久地さん提供

ホテルの客室のリノベーションを手掛けた際の写真。テーブルや棚などの図面を描き、家具職人と相談しながら製作した。部屋に宿泊する人の動線をイメージしたり、いかに居心地良く過ごせるかを意識したそう。




プロフィル
とぐち・しんこ

1977年生まれ、那覇市出身。高校卒業後にアメリカのワシントン州シアトルに1年留学し、20歳の頃に東京の大手アパレル企業に入社。販売員として6年勤務した後、那覇市の浮島通りでブランド古着屋を3店舗を経営。店舗を閉め、38歳からパーソナルコーディネーター®️として活動。個人へのファッションに関する提案を行う傍ら、専門の企業と連携してホテルなどのリノベーションも手掛ける。

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撮影/比嘉秀明 編集/比嘉知可乃
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1336>
第1663号 2019年6月13日掲載

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この記事のキュレーター

スタッフ
比嘉知可乃

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新人プランナー(企画・編集)
1990年生まれ、うるま市出身。365日ダイエット中。
真面目な話からくだらない話まで、「読んだ人が誰かに話したくなる情報」
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