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2019年1月24日更新

[イマドキ子育て 読者からのリクエスト特別編] 発育性股関節形成不全 適切な処置心がけ

乳幼児期に発症しやすい「発育性股関節形成不全」(先天性股関節脱臼)。発症率は少ないながら放っておくと機能障害になる恐れも。症状や見分け方など正しく理解し、早期発見早期治療を心がけよう!



症状正しく理解し 早期発見・治療
今回は、子どもの「発育性股関節形成不全」(先天性股関節脱臼)に悩んだという読者のリクエストに応えて、その症状や見分け方、予防法などを紹介する。発症率の割合は、千人に3人ほどと多くはないが、適切な処置を怠ると機能障害を発症する恐れもあり、注意が必要だ。「発育性股関節形成不全」について、琉球大学付属病院医師の神谷武志さん(44)に話を聞いた。


乳幼児期は痛みなく歩行も可能
沖縄市に住むMさんは、息子が「発育性股関節形成不全」と診断され、悩んだ一人だ。「3カ月健診で左足の動きが鈍いのを感じ、医師に相談し、二次検診を勧められました」。その際、「股関節脱臼」と診断され、入院。ギプスを装着し、約一年かけて完治したという。

「息子の入院中、歩行障害が出るのではと不安で眠れないこともありました。抱っこの仕方など普段から気をつけておけば、発症を防げたかも」とMさんは話す。

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同症状は先天性股関節脱臼と呼ばれていたが、近年は「発育性股関節形成不全」という名称に。その理由は「出生後などの発育過程で脱臼が生じることが分かってきたから」と神谷さん。発育性股関節形成不全とは「大腿骨の付け根(骨頭)が骨盤側(臼蓋)から離れた・離れそうな状態のこと。関節包(関節を包む袋)や靱帯がゆるんだ状態=①参照=だが、痛みがなく歩ける子もいる」と説明。
 

通常は、乳児の3カ月健診で発見されることが多いという。「全国的に発症は千人に3人ほど(全国0.3%、県内0.06%)とまれだが、2011年の全国調査では、1歳以上で歩けるようになってから脱臼が見付かることも(全国調査では15%)」。放置すると「脱臼の状態では体を支えられず、股関節の痛みが出る。足の長さが違うため、骨盤や背骨にゆがみが出る」と話す。

歩行も可能で脱臼が分かりづらいが、基本的な見分け方がある=②参照。



さらに「日常生活でできる予防法=③参照=も意識したい」とアドバイスする。治療法としては、保存療法(ベルト、牽引療法)や手術療法、補正手術が行われる。完治までは、1、2カ月から1年ほど要する場合も。股関節が完成する前の軟らかいうちが治りが早いため、早期発見、早期治療が重要という。



県内の産科・小児科医や保健師が連携し、乳児健診の際、乳児股関節スクリーニング=④参照=を実施。該当する場合は、整形外科受診を勧めている。「一見、分かりづらい同症状は、超音波検査やX線検査で、早期発見につながる」と神谷さんは発見の遅れの減少を目指している。
 





神谷武志さん
琉球大学 医学部付属病院 整形外科・リハビリテーション科講師、医学博士。日本整形外科学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門医


編集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』第1643号 2019年1月24日掲載

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