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2018年5月17日更新

【教育改革】Q.小学校の英語教育、どうなる?

[変わる! 教育 vol.02]2020年度に向けて、学校教育が大きく変わる! それに伴い、求められる能力も変化します。どう変わるのか、どんな対策が必要になるのか。今から知っておきたい教育事情や情報を、明光義塾の江藤佳弘さんが紹介します。

2020年度の教育改革を待たずに、小学校では早くも今年の4月から、英語の授業が変化しているところもあります。20年度には全学校で3、4年生から授業がスタートし、70時限に増加。英語がますます重視される中、早めの対策が大事です。


A.授業時間が大きく増加
3、4年生で開始。5、6年生は70時限に

早めの対策が大事

小学校の中には、今年の4月から3、4年生で英会話に親しむ「外国語活動」が始まっているところがあります。また5、6年生は、昨年度まで年間35時限学んでいましたが、本年度から50時限に増加する学校があり(どちらも20年度までの移行措置)、小学生の「英語」の学習時間が大幅に増え始めています。
新学習指導要領が実施される20年度から3、4年生は「外国語活動」を年間35時限、5、6年生は通知表の対象となる「教科」として「外国語科」の授業を70時限それぞれ受けることになりますが、本年度からはその移行期間として、3、4年生で15時限、5、6年生で50時限の英語授業に取り組むよう、文部科学省が各地域の教育委員会に通知しています。
前号でもお伝えしましたが、日本の学生は中高6年間英語を学習している割には、英語でのコミュニケーションが苦手な人が多く、その原因として、「読む」「聞く」の二つの技能の習得が前提となっていることが挙げられます。今後は改善のために、「書く」「話す」を加えた4技能を小学校低学年のうちから勉強することになります。

小学校の英語の授業時間の変化
小学校の英語の授業時間の変化


英検を目標に

「中学校からで大丈夫」と考えずに、早めに対策をしましょう。①英検を目標にする②英会話を話す場を積極的に持つ③単語の暗記、を意識するといいでしょう。
①ですが、定期テストの無い小学校のうちは、特に目標設定が効果的です。英検の受験者は年々増加傾向にあり、公益財団法人日本英語検定協会の発表によると、16年度の英検の総受験者数*は前年から16万8162人増の339万3520人。小学生以下は37万729人(前年度比104%)となっています。
早いうちから英検受験に取り組む動きは今後も進むことが予想されます。また、取得級の目安についても、小学校卒業までに5級、中学校卒業までに準2級、高校卒業までに準1級と、今までよりも引き上げられていますので、早めの準備が必要です。
②は外国人との接点を持つといいでしょう。③は、赤ちゃんと同様、コミュニケーションの第一歩は、単語のつなぎ合わせで十分だからです。
今回の教育改革は、大学入試が変わること(センター試験廃止と新テストの導入)が呼び水となったと見られがちですが、そもそもの背景として、社会の少子高齢化、グローバル化、IT化に対応できる人材の育成が、待ったなしで必要になってきたことによります。
今後グローバル化が進み、海外の人と仕事をするにあたり、共通言語である英語でのコミュニケーション能力は大前提となります。ますます重要になる英語も、さまざまな制約の中で創意工夫し、他者とコミュニケーションを取りながら問題を解決していくための一つの「スキル」と考えて学習に取り組むことが重要です。*「実用英語技能検定」「英検IBA」「英検jr.」の各テストの志願者数をまとめて集計したもの。「実用英語技能検定」のテスト単体の志願者数については公表されていません。
 

【トピック】以前の中1、2と同じ
「覚える単語600~700語」
2020年度からは、小学校で覚えるべき単語数は600~700に。以前は、中学校で覚えるべき単語数が約1200語だったので、中1、中2内容程度の単語数を小学校のうちで押さえることになります。これまで以上に、英語の学習に力を入れる必要があります。

 

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文・江藤佳弘/明光義塾九州本部常務取締役兼沖縄エリア長。1995年~97年、教室長として授業数全国1位となる。
『週刊ほーむぷらざ』第1608号 2018年5月17日掲載

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