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2018年5月17日更新

[彩職賢美]ゆいゆい内科クリニック マネジャーの安谷屋和子さん|医院を最前線で支え

西原町のゆいゆい内科クリニックのマネジャー・安谷屋和子さん(37)。医療事務をはじめ、カルテ記入の補助や患者への医療機器の説明、講演会の企画・運営など多岐にわたる業務を担っている。過去に突発性難聴を経験したこともあり「健康の大切さを意識する人が増えてほしい」と、患者に接する最前線でクリニックをサポートしている。

難病の経験基に患者を支援|ゆいゆい内科クリニック マネジャー(社会福祉士)の安谷屋和子さん
 

難病の経験基に患者を支援

ゆいゆい内科クリニック
マネジャー(社会福祉士)

安谷屋和子 さん

夫の開業を機に専業主婦から、同クリニックのマネジャーとして業務に携わるようになり5年。清掃から経理、心電図や点滴の補助までと精力的に業務をこなす安谷屋さん。「患者さんをはじめ税理士、役場の職員など普段ではなかなか出会えない多くの人と関われることがうれしい」と笑顔で話す。

丁寧な口調が印象的で一見、健康体のようだが、7年前に突発性難聴という難病を発症。その影響で片耳は聞こえず、平衡感覚の不調から時折起こるめまいに耐えながら業務をこなすこともあるという。「体調を崩してからではなく、普段から病気予防を意識づけできるよう働きかけていけたら」。患者に対し、日ごろからできるストレッチなどの運動法やバランスの取れた食事の重要性を積極的に呼びかける。

クリニックは、安谷屋さんと夫で院長の徳章さん、栄養士と事務員の4人で業務をこなし看護師はいない。 「通常の病院だと、患者さんは体調や症状を看護師に伝えた後、医師の診察を受けるのが流れ。しかし、うちのような小さなクリニックだと患者さんは直接先生に症状を伝え、お互いがより親近感を持って接することができる。それが強みでもある」と言う。半面、医療行為はすべて院長が1人で担うため、1人の患者を診る時間が長くなる傾向が。しかし、職員同士ができることをフォローし合うことで、業務が滞らないよう連携が密になったという。

職員は院長以外、働き盛りのママ。「主婦ならではの感覚で細かなところに気配りできる」と女性の視点を大事にしている。そのため、子どもの病気や学校行事、スキルアップのための研修などで休まなければならない際も、職員同士が声掛けして業務を回すのはもちろん、学校が休みの時は子連れ出勤も認めている。それは「女性が働きやすい環境を提供したい」との思いからだ。

突発性難聴を発症したのは、夫の開業間近で大忙しの中だった。寝たきり状態が続き、健康のありがたさを痛感した。闘病中は、「普段から自分の健康や体調を気にしていたら、聴力を失うまでには至らなかったかも」と後悔の連続だったという。何もできない自分のふがいなさを痛感しつつ、「自分でもできることがあるはず」と模索し始め、夫のサポートに徹しようと決意。専門的な知識を得ようと、資格取得を目指すことに。

クリニックは糖尿病の患者が多いことから安谷屋さんはまず、「食事と運動」のサポートができるよう健康運動実践指導者の資格を取得した。次いで糖尿病患者に多い「足病変」のケアができるようドイツ式フットケア法のポドロジーの資格、さらに健康運動指導士の資格を取得するなど、ステップアップしていった。

「夫や職員など、周りに支えられている。やりたいことに取り組める環境があることが幸せ」と感謝している。

来院しやすい環境をつくろうと、昨年からインターネット予約システムを導入した。「電話よりもネット予約の方が、気持ちが楽」という患者の声がヒントになった。近年は健康をテーマにした講演会を企画・運営。「健康のためにいいと思うことはどんどん提案していき、多くの人にもっと健康への意識を高めてもらえるよう、取り組んでいきたい」と力を込めた。


講演会での司会や書籍PRも

講演会での司会や書籍PRも
先月、西原町で開かれた、健康長寿をテーマにした講演会で、夫で同クリニックの院長が監修した書籍をPRする安谷屋さん=写真。マネジャーの仕事として、健康講演会の企画運営をはじめ、司会進行、書籍のPRも行う。「多くの人に院長の本を読んでもらい、健康体を目指してほしい。ちなみに新刊では、私がモデルで登場しているんです」と笑う。


カルテ助手や操作補助

カルテ助手や操作補助
診察室での医師と患者のやりとりをまとめるカルテ助手や、体重計や体脂肪計などの機器操作を一緒に行いながら、「体調はどうですか?」と声を掛ける安谷屋さん(左)。ほかにも、フットケア法のポドロジーの知識を生かしてフットケアも行う。「患者さんの足のたこやうおのめのケア、指の爪切りなども私の仕事の一つ。ケアすることで、喜んでもらえると私もうれしい」と話す。

<問い合わせ先>
ゆいゆい内科クリニック
098-946-0055



安谷屋さんのハッピーの種
安谷屋さんのハッピーの種

Q.趣味は?
以前、娘がバレエ教室に通っており、その流れで一緒にやってみようと始めたバレエが今では私の趣味になりました。一週間に一回は教室でレッスンをしています。踊っている最中は夢中になり、何もかも忘れられる。心身ともに癒やされ、また仕事を頑張ろうって新鮮な気持ちになれるんです。
あとは、旅行かな。現在は、土日もクリニックの仕事をしているのでなかなか実行できていませんが、年に何回かは家族で思いっきり遊ぼうと旅行に出かけたりもします。



彩職賢美|ゆいゆい内科クリニック マネジャーの安谷屋和子さん
PROFILE
あだにや・かずこ
1980年、福岡県出身。2004年、大学卒業後、福岡の社会教育総合センターで養護業務を担う。翌年、福岡の病院でソーシャルワーカーとして従事。結婚、出産を経て10年、夫の出身地である沖縄へと移住。11年、突発性難聴を発症。そんな中、夫の開業のサポートをしようと、ポドロジーや健康運動指導士の資格を取得。13年、夫と共に開業した「ゆいゆい内科クリニック」のマネジャーに。



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撮影/比嘉秀明・編集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1300>
第1608号 2018年5月17日掲載

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スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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