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2019年2月21日更新

【教育改革】教科書は、急に変わるの?

[変わる! 教育 vol.11]これまで教育がどう変化していくのかをお伝えしましたが、今回は具体的な「教科書改訂」の準備期間である移行措置の話をしたいと思います。専門的な話になりますが、特に小5・小6生をお持ちの保護者のみなさまには、じっくり読んでいただきたいです。

A.準備期間の移行措置がある
改訂前に学習しておく

小学校は2018~19年、中学校は19年

2020年に小学校、21年に中学校、22年に高校の教科書が変わります。ただし、進級時に学習内容がガラッと変わると内容がダブったり漏れたりと不都合が生じるので、「移行措置」が行われます。小学校では18年と19年、中学校は19年が移行措置期間です(高校は、詳細未定)。



つまり「今の教科書に載っていないけど、20年に『学習済み』となる予定の単元を先に学習しておこう」という取り組みがすでに始まっていて、「補助教材」としてプリントなどで配布されています。

今の小6生の「小学英語」を例に説明します。彼らは5年生で「外国語活動」として英語を学びました。18年度(小6)は、新学習指導要領に沿って教科として「英語」を学びます。19年度(中1)と20年度(中2)は、従来の教科書+補助教材で学びます。21年度(中3)は新学習指導要領に沿った新しい教科書で学び、入試に挑みます。

ここで重要なのは、例えば英単語の場合、現在の学習指導要領では、「中学校で学ぶ英単語は1200語程度」と定められていますが、新学習指導要領では、「小学校600~700語、中学校1600~1800語」と定められていて、小中合わせて2200~2500語となること。今までに比べて、単純に2倍程度の量になってしまうのです。



要するに、「今の小6生は中3になった時、いきなり教科書がレベルアップ。学んだものとみなされた単語は、新しい単語としてではなく、当たり前に出てくる」ことです。さらに、「その状態で高校入試が行われる」ため、「教科書には載っていないけど学んだ」状態にしておかなければなりません。

油断せず準備を
学校の先生は大変ですよね。教科書に載っていない単語も含め今の倍教えないといけません。先生の力量・ご経験により大きく差がついてしまう場合もあるかもしれません。

もちろん英単語だけではなく、「英語4技能」や「思考力重視」「主体的、対話的で深い学び」などの要素もあります。

この移行措置は慎重に、確実な対応が求められますので、私共の教室でも細心の注意を払い指導に当たっています。

20年の教育改革は「明治以来の大改革」と言われるほどの大きな変化です。高校入試の時に「知らなかった」とならないように、「学校に任せておけば大丈夫」と油断せず計画的に学習を進めていかなければいけません。万全の準備をお願いします!



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文・江藤佳弘/明光義塾九州本部常務取締役兼沖縄エリア長
『週刊ほーむぷらざ』
第1647号 2019年2月21日掲載

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