「日々のところどころに春」|本村ひろみのコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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COLUMN

本村ひろみ

2020年3月9日更新

「日々のところどころに春」|本村ひろみのコラム

フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。fun okinawaコラム「おきなわ暮らし散歩 Vol.63」フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。fun okinawaコラム「おきなわ暮らし散歩 Vol.64」



「日々のところどころに春」
 
ラジオ収録前のスタジオ。番組のディレクターが「フォーチュンクッキー」持ってきたから「ひろみさん選んでください」と言われ、ワッどきどきする! 変なクジを引いたらどうしようと思いながら選んだクッキー。クジの内容が知りたくて焦った私はおもわずクッキーからチョロっと出ているクジを引っ張って破ってしまい、二人で「アーッツ!」って苦笑い。ディレクターに「このクッキーを割って出さないとダメなんですよ」と言われ、浮かれた自分が少し恥ずかしい。改めて両手で割ってクジを取り出して広げてみたら・・「グループ交際で恋が芽生える気配あり!」って文字に爆笑。いいなぁ、久しぶりです。こんなウキウキなメッセージは。
春はこうでなくっちゃ。
 


春は花まつり。とにかくカラフルな世界が嬉しいんです。
どこを歩いても歓声があがるように咲き誇った花々に出合う。だから散歩道の花を携帯のカメラに収めています。ここ数年、3月にはこの辺にメイフラワーとか寒椿とか、あっ写真には撮っていないんですが黄色いイペーで賑やかな通りは今年も満開でした。
大丈夫。季節ちゃんとは巡ってくる。
 


よく通る公園のそばに博物館・美術館があるのはラッキーなことだと思う。
現在、沖縄県立博物館・美術館で「琉球王国の文化 手わざ」が開催されている。
琉球王国時代から伝わる八つの手わざ(絵画、木彫、石彫、染織、漆芸、陶芸、金工、三線)。それらを現代の芸術の担い手たちが研究調査して復元し、琉球王国の文化の素晴らしさを伝える展覧会。私のように漆芸などその制作過程を知らない者にとっても、ありがたいことにその工程をプロジェクションマッピングで見ることができたり、他の手わざも細やかに制作過程を写真付きで解説していたり、初めて触れる「手わざの仕事」をわかりやすく展示している。
全長7メートルを超える大作「四季翎毛花卉図巻(しきれいもうかきずかん」。花鳥図には美しい鳥や草花が描かれていて、私たちの生まれるずっと前から季節は同じように巡っていたのだと知る。ここにも春。
琉球の美意識。今更ながら生まれ育ったこの沖縄の伝統文化を誇りに思う。
3月15日まで。ぜひ大勢の方に見ていただきたい展覧会です。



空気が密に集中していた冬から、春はぼんやりと粒子が空気中に拡散している。
ふわっと霞(かす)んでいるし。
だから日々のところどころに春を見つけてください。


 

本村ひろみ

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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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