夜、赤ちゃん連れで外出する時のおまじない|金城真知子の声コラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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金城真知子

2018年4月10日更新

夜、赤ちゃん連れで外出する時のおまじない|金城真知子の声コラム

温かさと優しさにあふれたウチナーグチ。金城真知子の「ほっとする沖縄方言」を声のコラムで紡ぎます。(vol.01)

4月は新入学に新社会人とお祝い事が多い時期。
また沖縄ではシーミー(清明祭)もスタートするので、親戚で集まる機会も多いのではないでしょうか。

赤ちゃんや幼い子を連れて外出する時は、なるべく早く帰ろうと思っていても、夜になってしまうこともしばしば。。。

特に主人の実家は、みんなが集まる長男家なので、子どもが小さい頃は、イトコやオジちゃんオバちゃんと話すのが楽しくて、楽しくて、あっという間に、もうこの時間! ということがよくあるのです。

「じゃ〜、先に帰りますね!」と皆さんにあいさつし、家を出ようとすると、いつもおばあちゃんが玄関口まで駆け寄ってきて、かけてもらう優しいウチナーグチでのオマジナイが「あんま〜くぅ〜とぅ〜」
 




「お父さん、お母さん、もう、こんな時間ですから、すみませんが、私たち、先なりましょうね〜!」
赤ちゃんを抱っこしている私に、台所から「ちょっと待ってね〜」と足早に駆け寄るお母さん。
「だ〜だ〜だ、外は暗くなってるから、あんま〜くぅ〜とぅ〜しないと」、赤ちゃんのひたいを、人差し指で、ちょんちょんとなでながら、「あんま〜くぅ〜とぅ、あんま〜くぅ〜とぅ。た〜がん いんだん。あんま〜ふちゅくるだよ〜」とにっこり!

よく聞くと、赤ちゃんの純粋な瞳は、悪いマジムン・おばけなどが見えやすいとされていて、「どこも見ないよ〜お母さんの懐の中だからね〜。お母さんだけ見るんだよ〜」という意味のオマジナイなんだとか。

「あんま〜くぅ〜とぅ」「あんま〜くぅ〜とぅ」
子どもが幼い頃は、いつもやってもらった
優しいウチナーグチのおまじないです。

 


「お母さん、今なんて言ったの?」
覚えられない時は、『あんま〜くぅ〜とぅ』だけでもいいさ〜!
はい、こんなーして、人差し指で、おでこにね! と教えてもらった私。

この日から、少し暗くなった時には、いつも「あんま〜くぅ〜とぅ」をしてもらっていたので、子ども自身も、自分がしゃべれるようになった頃には、「ば〜ちゃん、あんま〜くぅ〜とぅやって〜」と、自分からおでこを出すようになっていました(^^)

おばあちゃんの優しさが詰まった
ホッとするウチナーグチです。

(つづく)

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ほっとする沖縄方言 vol.01

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フリーパーソナリティー
沖縄県南城市出身。琉球大学卒業。
ラジオパーソナリティー・ウェディング司会者・スマイルトレーナー®
FM沖縄『ちゅら玉・浪漫紀行』ではライター兼ナレーターを担当。
沖縄の自然や習慣・格言などを題材にウチナーグチを交えて紹介。
本コラムでは、沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。

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