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COLUMN

金城真知子

2022年2月22日更新

跳び箱が怖い。。。一緒に向き合う時間|金城真知子のコラム

3人の子育てワーキングママ金城真知子が「ホッとする沖縄時間vol.78」をつづります。

幼稚園の末娘。
同級生は跳び箱6段も飛べるのに、自分は4段でさえも怖くって、勢いよく走って飛び越えることができない。

その怖さ、、、分かるな〜。

〜〜 跳び箱と恐怖心と 〜〜

小学校の頃、私も苦手だった器械体操。
娘も同じように苦手に感じているようで、なかなかうまく飛べない様子。

担任の先生からは「お尻は十分上がっているから、ほんと、あともう少し、もう少しで飛べるんですよ〜」とのこと。

コロナで開催できなかった運動会の代わりに「体育指導発表会」があるから、その日までに飛べるようになりたいね〜と話したようで、自宅で練習することになりました。

ベッドの上で、私が四つんばいになって「跳び箱役」
その上を娘がぴょーんと飛ぶわけですが、、、これがなかなかうまくいかない。

私の背中に手を付いて
小さな声で「怖いな〜、ほんと大丈夫かな・・・」って何度も確認。
そして、弱気な声通り、やっぱり思い切って踏み込めないから、
結果的に飛べないんです。

なるほど〜。幼稚園でも不安な気持ちのまま、
自分の番が回ってきちゃって、ずっと怖いままでいるんだろうな。

跳び箱役の私からは、何度も何度も
「転んでも大丈夫だから!」
「ママに当たっても、ほら痛くないでしょ」
「ベットもふかふかだから、転んでもケガしないよ」

と、恐怖心を軽くする声かけからスタート。
怖いって思っただけで、体が硬くなって、
動けなくなっちゃいますもんね。

尻もちをついても、転んでも大丈夫ってことを体感してもらいました。



〜〜  気持ちが軽くなってくると 〜〜

軽くなってくると
「失敗するかもしれないけど、まずやってみよ!」って前向きな気持ちに変わってくるんですよね。

そしたら、あとは何度も何度も練習するのみ。

「かなり、おしい!!」
「次は絶対いける〜」

と、声かけをしていると、そのうち
たまに飛べる時も出てきたんですね!

そしたら
「何したら、うまくいった?」
「さっきと、どこが違ったのかな?」

というふうに
1回飛ぶごとに、手を置く位置、押し出す力、足の上げ方など、
細かく細かく質問して振り返り。

娘自身も
「よ〜し、次は行ける!」
「出来る! 出来る!!」って
自分を励ます声かけに変わってきました。

すると、尻もち率がぐんと下がってきて、
そのうち、身軽な自分をイメージできたのか

「軽々(かるがる)〜」って声に出すように!

うまく飛べたら「よーーし!」って2人で声に出していくほど
成功率もぐーんっと上がっていきました。

〜〜 小さな失敗の大切さ 〜〜

この娘の跳び箱チャレンジ
まさに「新しいことを始める時の感情」に
すごく似ているなって感じたんです。

跳び箱が「新しいこと」や「目標」だった時に、
最初は、その壁があまりにも大きく見えて、
乗り越えたいハズなのに、うまく力が出せない。

まわりから「大丈夫だよ」って言われても
やっぱり怖くて、思いっきりいけない。

だからこそ、尻もちつきながら、小さく失敗して
「この程度のものなんだ」って分かれば、
どんどん硬さが抜けて、思いっきりチャレンジできる。

このステップを踏みながら、
新しいことを始める勇気につながっていくのかな〜って。



〜〜 乗り越えた後、浮かんできた思い出 〜〜

ちなみに、飛べる楽しさに気付いちゃった娘は
「ママ、ご飯食べ終わったら跳び箱やれる?」って
毎日のようにせがんでくるようになりました。

そのくらい大好きで楽しい様子。

学校でもきっとぴょんぴょん飛んでいるんだろうなーと思ったら
4段は飛べたけど、その後は。。。のようです。


周りの人や環境、高さが変わると、
やっぱり即クリアってわけじゃないですね。

それでも、これだけ家で楽しく飛んでいれば
結果はそんなに気にしなくっても、きっといつかは飛べるはず♪

そんなノンキな気持ちで、
跳び箱役になって床を見つめていると
父親との思い出がぶわ〜っと浮かんできました。

布団干しを鉄棒代わりに練習してたら、
真ん中がぐにゃーんって曲がっちゃってたな〜とか、
しまいには、父が溶接して、庭に鉄棒を作ってくれたり・・・

そんな情景がぶわ〜っと熱を帯びて浮かんできました。

そっか、、、きっと
大切なのは、親子で『一緒に向き合った時間』そのもの。

だったら、やっぱり
「ちょっと面倒くさいから」「忙しいから」
なんて理由で断るのはやめておこう。


娘が大人になった時、
「お母さんが跳び箱やってくれたよね〜」なんてことを、
思い出してくれるかどうかはわかんないけど、

私にとって、わが子との温かな思い出になってくれることは
間違いない気がするから。






金城真知子さんのコラム[カテゴリー:子育て 大人女子を応援]


 

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フリーパーソナリティー
沖縄県南城市出身。琉球大学卒業。
ラジオパーソナリティー・ウェディング司会者・スマイルトレーナー®
FM沖縄『ちゅら玉・浪漫紀行』ではライター兼ナレーターを担当。
沖縄の自然や習慣・格言などを題材にウチナーグチを交えて紹介。
本コラムでは、沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。

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