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2020年3月12日更新

【教育改革】教育改革に向けてどうする?

[変わる!教育 vol.23]2年にわたり教育改革の説明をしました。随時最新情報が発表されているのでバックナンバーは参考程度にしかなりませんが、教育従事者として、あるときは1児の父として思うところを記してまいりました。最後に保護者のみなさまに気を付けていただきたいことをお伝えしたいと思います。

A.社会で生き抜く力を育てる 
親の経験にとらわれず

「知識」だけではやっていけない


1、親の経験は役に立たない。

私たち親世代は「学習」=「知識を得る」に重点が置かれていました。たくさん覚えている人が点数を取りやすい問題でテストされ、上位校に進学し、良い就職をする。そういう時代が長く続きました。

しかし、子どもたちがこれから生きていく時代は、もはや「知識」だけではメシが食えません。

もちろん知識は重要ですが、足りなくてもインターネットが教えてくれます。知識よりも、思考力・応用力・コミュニケーション力・問題解決能力・情報を取捨選択する力がより重要な時代です。学校教育はそれを子どもたちに教えようとしています。 

高学歴でも社会に出て仕事ができない人、お客さまに謝れない人は、たくさんいます。

少子化=人口減の時代ですので、労働人口がこれからどんどん減っていきます。沖縄でも大型ショッピングモールの開店時の求人は大変な騒ぎになっていました。全国的にも、コンビニは外国人労働者に頼らなければ成立しなくなっています。

英語教育では、簡単に言えば「外国人と英語で対等にコミュニケーションがとれる」人材を目指しています。

日本語でも、商売交渉や部下のマネジメントが上手な人も下手な人もいます。英語も同じで、ただしゃべれるだけでなく、「英語を使ったコミュニケーションスキル」を高めることが必要です。だからこそ早期の英語教育が重要です。
 


2、ひとりで「メシが食える人間」に。

親としてつくづく思います。学校のテストで良い点をとって、良い高校、大学に進学して果たして子どもは幸せになれるのでしょうか。

将来自分の好きな仕事(やりがいをもって打ち込める仕事)を見つけ、それで多過ぎなくても食べていける収入を得て、生き生きと生き抜いてほしい。親であれば誰もがそう思うのではないでしょうか。 でも、中にはさまざまな理由で挫折し、生きる力を失う子どももたくさんいます。

だからこそ、他との協働で問題をクリアできるコミュニケーション力をもった「問題解決能力」が大切なのではないでしょうか。2020年教育改革はここを目指しています。


3、大学進学だけがゴールではない!

これまで紙面では大学進学を前提としたお話をしてきましたが、大学進学だけがゴールではありません。やりたいことが見つかれば高卒でも専門学校でもいいと思っています(同業者の方にはしかられそうですが^^)。

「専門職大学」をご存じですか? 文部科学省管轄の新しい学校区分で、いわゆる「大学」と「専門学校」の中間に位置する準大学になります。その中の一つ「情報経営イノベーション専門職大学(東京)」がこの春開校します。この学校は在学4年で「英語」「ICT」「経営」の3分野を学びます。うち3年生の1年間は都内の企業でインターンとして働き、4年生は全員ベンチャー―として学内起業をさせるそうです。

墨田区信用金庫が融資をし、学校が抱える会計・金融・労務などのスペシャリストがフォローするバックアップ体制も整っています。将来起業したい若者にとっては、漫然と有名大学に通うよりもこっちの方が自己実現の近道です! 同校の関係者は「在学中に起業を経験して、失敗もしたほうがいい」とまで言っています^^ 。国もこういう学校が必要な時代だという認識なんです。

我々保護者はどうでしょうか? 子どもに「いい学校」「いい大学」をゴールにしてしまうと、大学を出た時にやりたいことが見つからないなんてことになりかねませんね。

「国家100年の計は教育にあり」といいますが、2020年教育改革はわが国の将来を担う人材の育成を目指しています。最終回で、自分勝手に書き記しましたが、以上が私の思いです。

いよいよ4月、教育改革がスタートします! 大学入学共通テストでの英語民間試験の活用や記述式問題導入の見送りなどがありましたが、新しい学習要領や大学入学共通テストの実施など、大きな方向性に変わりはありません。小学生の保護者の皆さんは、お子さんが学校から持って帰ってくる新しい教科書を楽しみにしておきましょう。2年間ありがとうございました!

 

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文・江藤佳弘/全国で明光義塾を展開する株式会社明光ネットワークジャパンの学習塾開発本部長
『週刊ほ〜むぷらざ』
第1702号 2020年3月12日掲載

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